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損傷毛を修復するには?

毛髪に損傷があると、どのような変化が現れるのでしょうか。変化には、物理的なものと化学的なものの2種類があります。
物理的な変化としては、髪の毛から光沢や強度がなくなり、水分が減少し、摩擦抵抗が増加します。多孔性の症状も現れます。また、化学的な変化として、アミノ酸の組成が変わったり、異種アミノ酸が生成されたりします。
髪の毛の場合、皮膚とは異なって傷ができた箇所を自らの力で治すことができないため、損傷の進行をできる限り早く止めて、修復してあげる必要があります。このような場合に使用するヘアトリートメントには、油性分や栄養分が多く含まれるクリーム状のものが適しています。損傷した髪の毛は油分が不足して光沢がないため、まず初めに油性分を補うことが重要です。油性分を補うために有効な成分として、セタノールやステアリン酸、流動パラフィンや蜜ロウなどが使用されます。
これらの油性分はすべて微粒子状に乳化されているため、毛小皮だけでなく皮質の中にまで浸透し、頭皮をしなやかにすることができます。
さらに、毛小皮を油性分の膜で覆うことで水分の蒸発を抑制し、乾燥を防ぐことができるのです。この油分の補給と併せて、水分の補給も必要です。正常な頭髪の場合、頭髪には10~15%程度の水分が含まれているため、しっとりとした感触があります。
しかし、損傷毛では水分を保持することができなくなり、水分が減少して乾燥してしまいます。そこで、水分を補給するためにレシチンやショ糖脂肪酸のエステルやプロピレングリコールなどの湿潤剤が使用されます。
このような方法で損傷毛には油分と水分を補うことが大事なのです。これ以外にも、髪の毛にしなやかさを取り戻し、クシ通りを良くするために界面活性剤が使用されることもあります。ポリペプタイドを使用すると、アミノ酸の流出によって多孔性になった損傷箇所に浸透して補強することが可能です。
上記のようにヘアトリートメントが総合的に作用することで、髪の毛の損傷の進行を防ぎ、損傷した髪の毛を修復することができるのです。
損傷毛にヘアトリートメントをすることによって損傷をある程度回復させることはできますが、完全に元に戻すことは不可能です。そのため、髪の毛を損傷させないことが最も大切です。
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